アフリカは、世界の食料庫になりうるか?

ドラマチックすぎる、アフリカの農地開発

こんな広大な大地を持ちながら、アフリカは食料の大部分を輸入に頼っています。たとえば、セネガルの主食であるお米の自給率は、たったの20%。

みなさんの中には、灼熱のアフリカ大陸は、農業そのものに適さなそう、だから食糧不足が起こるんじゃないか、という印象を持っておられる方も多いかもしれません。ところが、実際は、サハラ砂漠とその周辺を除けば、雨もちゃんと降り、日照量も気温も高いですから、むしろ農業に適した土地が多いのです。

それなのに、アフリカ全体で、農業をしうる土地のうちわずか2割しか、開墾されていません。世界の耕作可能地の中で、いまだ開墾されていない土地の6割が、アフリカにあるといわれます。

こんなに、土地が有り余っているアフリカ大陸で、食料を増産すれば、世界の食糧不足も解決するだろう、という人もいます。国連、世界銀行、JICAなど、アフリカの開発にかかわる支援組織の中でも、農業の活性化は、とても大事なテーマです。

そして僕自身も、子供の頃から心に焼き付いている飢餓の悲劇がもう起こらないために、食糧難を解決するために、大規模農場にがんがん投資して食料増産を、と思っていたのです。

ところが、ことはそう簡単ではありませんでした。

土地取得の第一歩は部族長との話し合い?

最近、中央アフリカのコンゴ民主共和国によく行きます。コンゴは、広大な土地と、サハラ以南アフリカの半分ともいわれる水資源を持ち、開発が進めばアフリカの一大食糧生産地帯になる可能性があります。

このコンゴの南部の農場を例に挙げて、お話したいと思います。

コンゴ南部は、アフリカのヘソと言ってもいいくらい内陸の奥まった場所にあり、トウモロコシが主食。人々は、トウモコロシを粉状に粉砕し、それをお団子みたいな形にして食べます。

内戦や政情不安が長く続いたコンゴでは、小規模農家の支援や、大規模農場の開墾が行き届かず、トウモロコシの生産が不十分、人々の消費量の9割以上を輸入に頼っているのです。

そんな中、あるコンゴの起業家が、大規模なトウモコロシ農園のプロジェクトを進めています。この起業家が、農地開発の苦労を赤裸々に語ってくれました。

最初のハードルが、土地の取得。日本では、ほとんどの土地は個人が持っていて、個人対個人の取引で、土地を取得することができるでしょう。

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