年が明け、そろそろ新卒採用向けのインターンシップや会社説明会の準備を始める企業が増えてきているのではないでしょうか。就職活動はここ数年で完全なる「売り手市場」となり、一部の大企業を除き、いい人材を採用するのが難しいと嘆きの声を聞くことが多くなりました。
また、せっかく採用しても、内定を辞退されてしまったり、入社してもミスマッチにより早々に退職されてしまったり……。働き始めて数カ月でメンタル不調による休職、などといった例も増えています。
「完成品」でないほうが「のびしろ」が大きい
企業の側からすると、言葉は悪いですが、ふたを開けてみて(一緒に仕事をしてみて)「アタリ」か「ハズレ」かを突きつけられるという状況に戦々恐々、というのが現状ではないでしょうか。
ですが、必要以上に焦ってもいいことはありません。そもそも人材は「育てていくもの」です。はじめから優秀な人材を採用するメリットは確かにありますが、いわゆる「完成品」ではないほうが、愛社精神や現場適応力をつけるための「のびしろ」が大きいとも言えるでしょう。
人手不足がゆえに、即戦力としての側面ばかりを重視した採用を行っていると、いつか足元をすくわれる事態に直面します。最初からそつなくなんでもこなす者が、のちに会社にとって本当の戦力になるとは限りません。逆に出だしがイマイチでも、後に飛躍する者も少なくないのです。
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