勉強しない「文系大学生」に勉強させる方法

就活時期よりも、この「構造」を変えよ

文系大学生はなぜ、理系大学生と比べて「勉強しない」のか?(写真:Tokyo image groups / PIXTA)
「『履修履歴』面接」という言葉を聞いたことがあるだろうか。経団連「採用選考に関する指針」にも盛り込まれたこのまったく新しい面接手法に、注目が集まっている。「嘘をつけない、脚色できない、準備できない」という特徴を持つと言われるこの面接は、いったいどこが新しいのだろうか。
日本で唯一の解説書を上梓した筆者が、「『履修履歴』面接」の概要を解説する。

 

前回までは、履修履歴を活用する面接、すなわちリシュ面がいかに企業にとって役に立つことなのかを説明してきました。今回は、私がなぜリシュ面を提唱しているのか、というお話をさせてください。

文系の教育を理系並みにすれば、日本はもっと強くなる

経団連「指針」にも取り上げられた新しい面接手法、唯一の解説書。書影をクリックするとアマゾンの販売ページにジャンプします

私は、日本の大学教育、特に文系学部の現状を憂えています。授業中に寝ていても、スマホをいじっていても単位が取れる。授業に出ていなくても、友人に借りたノートでなんとかなる。教員も、10年前からまったく変わらない授業を、まるでレコーダーのように繰り返している……。

もちろん、素晴らしい教育をされている先生方がいらっしゃることも知っています。ですが、私が2000人を超える大学生に聞き取り調査した結果、ほとんどすべての学生が上記のような授業があると証言しているのも、動かしがたい事実なのです。これは、本当にもったいないことです。人が大きく成長する10代後半から20代前半という4年間に、ムダな時間をすごしているのですから。

しかし、逆に言うと、これは大きな「伸びしろ」でもあります。このような教育が行われていても、日本の大学生はそれなりに優秀です。特に理系の教育は非常に進んでおり、多くのノーベル賞受賞者を排出していることはご存じのとおりです。もし、文系の教育も同じレベルになったとしたら――。「日本の若者は、世界でいちばん優秀だ」と言われることも、決して夢物語ではないと考えています。

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