日経平均株価は2015年6月に、18年半ぶりの高値となる2万0868円(終値)に到達した。
アベノミクスがスタートするまで日経平均は低空飛行を続けたが、日本銀行の金融緩和政策の後押しもあり、09年3月10日につけたリーマンショック後の最安値7054円から、約3倍になった。中国の景気減速懸念により調整局面はあったものの、今も高値圏に位置していることに変わりはない。
そこで個別企業の株価がこの間、どう変化したのか、時価総額の高い順にランキングしたのが下表だ。時価総額は株価に発行株数を掛けた額で、企業の実質的な価値を示している。対象は営業増益予想の企業に限定した。
富士重が大躍進
盤石の強さでトップの座を維持しているのがトヨタ自動車だ。時価総額は2009年水準の約2.6倍となる26兆円まで拡大。08年度には4369億円の最終赤字に沈んだが、14年度の純利益は2兆1733億円と過去最高を更新。今15年度も、国内や東南アジア向けの減少を北米販売の伸びで補い、最高益を連続更新する見通しだ。
同じ自動車業界で、184位から24位へと大きく順位を上げたのが富士重工業。時価総額は実に16倍になった。北米でSUVが絶好調、供給が需要に追いつかずに増産体制の構築を急いでいる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら