脳を若くしたければ、ドンキに行きなさい ゆがんだ脳をなおす「脳コンディショニング」

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「記憶系脳番地」を鍛える脳コンディショング:ラジオ体操を逆の順番でやってみる

次におすすめしたいのが、手順記憶を刺激することです。

自転車に乗るときは、ハンドルをもち、サドルにまたがってペダルをこぎながらバランスを取ります。これらは意識せずとも自然と行うことができます。「体が覚えている」という状態です。このように意識しなくても体が手順を覚えていることを、手順記憶といいます。

手順記憶もほかの記憶力と同様に「記憶系」脳番地を使います。しかし、手順を記憶する脳の回路は、普通に出来事を記憶するとは異なり、小脳がよく使われます。

ラジオ体操は、子どものころから手順を刷り込まれているため、音楽が始まると体が勝手に動き始めるのではないでしょうか。ラジオ体操が手順記憶化しているわけです。ですから、あえて後ろから体操の順番を確認しながらやってみることで、記憶系脳番地に刺激を与えることができます。

脳は100歳まで成長を続ける

以上の脳コンディショニングは、前出の拙著の中から一部を抜粋したものです。本書内では、今回紹介したものも含めて24のコンディショニングを紹介しています。

そもそも脳は、100歳まで成長を続けるポテンシャルを秘めています。脳の劣化は、自分で食い止めることができます。そして、それ以上に、自分で伸ばすことも可能なのです。今を楽しく生きることに加え、最後の瞬間までイキイキと過ごすために、ぜひとも「脳コンディショニング」を実践してみてください。

加藤 俊徳 医学博士/「脳の学校」代表

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かとう としのり / Toshinori Katou

脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。脳科学・MRI 脳画像診断の専門家。1991年に、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測fNIRS(エフニルス)法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科で脳画像研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。加藤式MRI 脳画像診断法を用いて、小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。得意な脳番地・不得意な脳番地を診断し、脳の使い方の処方を行う。著書に、『1万人の脳を見た名医が教える すごい左利き』(ダイヤモンド社)、『一生頭がよくなり続けるもっとすごい脳の使い方』(サンマーク出版)、『1日1文読むだけで記憶力が上がる!おとなの音読』(きずな出版)など多数。

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