1 萎縮
恐怖に完全に支配され、すべてのことに萎縮してしまうケース。自信喪失により、自分をまったく発揮できない状態。萎縮するとき、人は劣等感でいっぱいになる。劣等感を持っている状態では、ポジティブな対応は難しい。
2 怒り
起こってしまったことへの怒りも「恐怖」への反応の一つ。たとえば「逆ギレ」なども典型的な反応だ。逆切れは、恐怖心を認めたくないあまりに攻撃的になり、責任を誰かに転嫁したり、悪態をつきまくるといった状況を指す。怒りによって解決できることは、ほとんどの場合皆無だが、恐れのあまりキレてしまう人は意外と多い。
3 あきらめ
困難を目の前にした際、それを解決することに積極的になるよりも、退いてあきらめることに徹してしまう反応。あきらめというものは非常に厄介で、癖になる。あきらめ癖を許す心は、決して強くなることはない。
4 無視
最後にあげるのが、「無視」という反応。恐怖を見なかったことにする、見て見ぬふりをするというケースだ。便利な言葉でこの状況をあえて表すなら、「現状維持」という言い方もできるだろうが、恐怖を現状維持しても、人生がプラスに運ぶことは、残念ながらほとんどない。
うまくいかないことのほとんどは「自爆」だ
これらの反応に自らが陥っている時、あなたは自らが心地よいと感じる「安全地帯」に逃げ込んでしまっていると言える。劣等感たっぷりになる状態も、逆切れしている状態も、あきらめることも、問題を無視することも、現実から目を反らしてしまう人の典型的な反応だ。
しかし、安全地帯に居座りながら、目の前の課題を解決することはできないものだ。特に何らかの困難や、逆境に追い込まれるような場合、それらに積極的に立ち向かうことなしに、何かがプラスに変化するということもほとんどない。自分が変わろうとしないのに「うまくいかない」と嘆くようなとき、人は自ら選んで「自爆」の道を選択しているに過ぎないのだ。
2016年、新しい年がスタートした。今年もきっと、あなたを何らかの「ゾンビ」が襲うかもしれない。しかしそんな新年だからこそ、「今年は自分の人生の傍観者にならない」ということを、どうか誓ってほしい。それがたとえ望んでいないようなことであったとしても、困難、変化、さまざまな課題に対し、自らが自発的に起こす「変化」だけが、あなたの人生を豊かにするのだということを、お忘れなく。
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