就活に役立つ!「会社四季報」使いこなし術【第8回】--会社は誰のもの?株主を見極めよ!
これまでの連載で取り上げてきたのは、主にさまざまな数字を分析したり、比較したりするという視点からの会社選びでした。いずれもポイントになるのは「数字の大きさそのもの」にありましたが、今回は少し違う見方を紹介しましょう。「この会社は誰のものなのか」という点に着目した会社選びです。
見るべきところは【株主】欄です。『会社四季報』には、中間期を含めて直近決算期(会社によって違います。業績欄にある12.3=2012年3月期などがそうです)時点の大株主の上位10名とその持ち株数、持ち株比率(%)を掲載しています。持ち株数の単位は原則として万単位ですが、1株単位などとなっている会社もあります。<>は年月でいつ時点の株主であるかを示しています。
上位の株主を見れば、その会社が「どの企業グループに属しているのか」「どの会社の子会社なのか」「オーナー企業なのか」「まったくの独立系なのか」などといったことがわかります。
なぜ、上記のことがわかるのかということを解説する前に、そもそも「株主とは何者なのか」ということを理解しておいたほうがいいので、説明しておきましょう。