追い込まれるシャープ、5000人の大リストラ

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量産難航し商機逃す

戦略製品であるはずの「IGZO液晶」も誤算となった。IGZOは高解像度と低消費電力の特長を持つ新型パネルで、シャープが今年、世界で初めてアイパッド向けに量産を開始した。しかし、アイパッド用パネルを供給するLG、サムスンはIGZOを採用していないため、せっかくのIGZOも、ほかの液晶と同レベルまで性能を落とさざるをえない。

しかもIGZOラインの立ち上げが難航し、現在も歩留りが上がらない。生産コストは高止まりするうえ、生産量が増えないため、アイパッド向けの納入量はLG、サムスンの後塵を拝する。そうこうするうちに、7月下旬からアイパッド用パネル自体が生産調整に入った。

亀山第1も楽観できない。アイフォーン5(仮称)が採用する組み込み式タッチパネルの歩留りが上がらないのだ。同パネルの量産では競合のジャパンディスプレイ、LGも苦戦しているが、ここで後れを取ればダメージは計り知れない。

テレビ用の大型パネルから中小型へのスムーズな移行が、今期の業績改善を下支えするはずだった。そのシナリオに狂いが生じている以上、痛みを伴うリストラは避けられないということだ。

 



(前野裕香 撮影:大隅智洋 =週刊東洋経済2012年8月11-18日合併特大号)

 

 

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