追い込まれるシャープ、5000人の大リストラ

 

郭董事長の出資などにより、堺工場の運営会社「堺ディスプレイプロダクト」は、8月末にもシャープの連結対象から外れ、シャープは一息つけるはずだった。

ただ、問題は堺だけではない。「世界の亀山」として一世を風靡した亀山工場も厳しくなっている。

アクオス用パネルの主力拠点だった第2工場は、テレビ販売の失速で、昨年、生産品目を中小型パネルに転換した。が、もともと大型パネル生産に最適化した巨大工場ゆえ、中小型パネルでは大量生産が見込める製品向けでなければ採算は合わない。

月100万~200万台の注文があるアイパッドと、任天堂が7月に発売を開始した携帯用ゲーム機、ニンテンドー3DSLLの大口受注は確保した。ただ、この2製品だけでは稼働率はよくて6割にとどまる。

今春にはマイクロソフトのタブレット端末サーフェス向けパネルの受注を目指したが、サムスン、LG電子に奪われた。アップルのパソコン用の年末商戦向け受注も逃した。結果、前出の2製品以外に目ぼしい生産品目がない。

 

 

 

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 「非会社員」の知られざる稼ぎ方
  • 最新の週刊東洋経済
  • 若者のための経済学
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
関西電力がはまり込んだ<br>「原発マネー」の底なし沼

社会を揺るがした関電首脳らの金品受領問題。本誌は関係者による内部告発文や関電の内部調査報告書などで、「持ちつ持たれつ」の関係に迫った。実態解明は第三者調査委員会に委ねられるが、原発推進への自傷行為となったのは間違いない。