未来を発明するためにいまできること ティナ・シーリグ著/高遠裕子訳
米国の著名発明家の言葉に「未来を予想する最善の方法は、未来を発明することである」というものがある。本書のタイトルはその言葉に由来する。そして、その発明の核心にあるのがクリエーティビティ、つまり創造性だという。
クリエーティビティは学べるものなのか、とかく半信半疑になりがちだが、「イノベーション・エンジン」という独自の概念で整理されると、納得させられる。キーワードは、「内なる世界」と「外的世界」の二つにくくられた六つの要素。内なる世界は知識、想像力、姿勢でとらえられ、外的世界については資源、環境、文化が重要な構成要素となっている。
その六つの要素をうまく組み合わせることで、眠っている各自のクリエーティビティをたたき起こすことは可能と、具体例豊富に説明される。いわば「夢とやる気」があれば、ほとんどの人にクリエーティビティの大いなる可能性があるように思えてくるから不思議だ。
阪急コミュニケーションズ 1470円
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