円安終焉へのカウントダウンが始まった

現在の円相場は100~105円が適正水準だ

米国の利上げが契機となって、過剰な円安への反動相場が始まるだろう(TAKUMI-CG/PIXTA)

私はかつて拙書およびさまざまな媒体で、「米国のQE3開始をきっかけに、円高トレンドが終焉するだろう」あるいは「2013年は円安トレンドへの大転換の年になる」と、2012年のうちから予測してきました〔参考記事の一例:『2013年は為替トレンドの大転換の年になる!』(2012年12月5日)・『円安時代が始まる』(2012年12月28日)。

世界経済の動きを読むには最適な1冊だ

ところが2015年に入ってからの私は、米国の利上げをきっかけにして、円安トレンドがいよいよ終焉するだろうという見通しを持っています。11月9日の対談記事でも述べたように、円安トレンドの終わりを決定付けるのは、米国の利上げが始まる前後の1カ月以内に訪れる円相場の急伸になるのではないでしょうか。

そのように考える理由は、米国が2012年9月にQE3を開始した直後に、1ドル75円台という円高のクライマックスが訪れて、その後に歴史的な円高が終焉しているからです。要するに、今回予想する円安トレンドの終焉はその逆バージョンであると考えられるのです。すなわち、2015年12月~2016年1月のどこかで、過剰な円安への反動相場がようやく始まるというわけです。

円相場の長期トレンドは購買力平価で判断

それでは、円高トレンドに転換した円相場は、どのくらいまで高くなるのでしょうか。言い方を換えれば、現在の円相場はどのあたりが適正な水準であるのでしょうか。

私はおそらく、100円~105円のレンジがひとつのターゲット・プライスになるだろうと考えています。長期的なドル円相場のトレンドを見るうえで、私が重視する判断基準は、「購買力平価」で見るとどうなるかということだからです。

購買力平価とは、その国の通貨でどれだけのモノを買えるかという購買力を基準にして、その時の為替相場が高いのか安いのかを見極めるための物差しのようなものです。短期の相場予測には向かないものの、長期の相場動向を予測するうえでは非常に有効な判断基準になりえます。

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