自信に満ちた人が持つ「本物の知性」の正体

「奴隷的生き方」から脱するヒント

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「文化のコア」を知るというのは、単にお辞儀やあいさつの仕方のような表面的な礼儀を知るのではなく、相手(外国人)の考え方の根源を正しく理解することである。

ところで、世間でリベラルアーツといえば、いまだに文化系主体の固定概念から一歩も出ていない。リベラルアーツには、宗教、哲学、歴史、文学、芸術などの文化系科目は含まれるが、生活誌、人物伝など生活の実態を描いたものや、科学、技術、工芸などは除外されている。そしてその内容たるや、大上段に構えた、観念的、抽象的なものばかりで、読んでいて、あくびの出るような陳腐な話が多い。

「自由精神」を持つ――奴隷的生き方から脱せるか?

しかし、本来のリベラルアーツはそうではなかったはずだ。「リベラル」なものの考え方ができる人、つまり自由人にふさわしい考え方を作りあげるものがリベラルアーツとして学ぶべきことであった。ところが、この「リベラル」という単語はなかなか日本語になりにくい。それに引きずられてリベラルアーツも正しく理解されないでいる。

それでは、「自由・リベラル」とはどういうことか? それはものの考え方が奴隷的でないことを言う。奴隷的とはどういうことか? それは、世間の常識や権威者の言ったことをそのまま鵜呑みにし、話したり、行動することを指す。自分の意見ではなく、常に社会や他人の意見を言うのだ。これではまるで遠隔操作されているロボットと変わるところがない。「自由・リベラル」とまさにこれとは対極の概念である。

冒頭で触れたが、私がドイツで感じた大きな衝撃とは、大人だけでなく、幼稚園の子供までもが、良し悪しは別として、頑固なほどまでに、精神的に「自由・リベラル」であった。それを一言で表現すると、

自由精神を持った人間は、たとえ結果的に同じ行動をすることになっても、必ず自分で考え納得した上で行動する。これが西欧および地中海社会を何千年、あるいは何万年も貫いてきた太い行動原理である

ということだ。

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