7日で70億人にメッセージを届けられるか 「持続可能な開発目標」を共有する取り組み
世界に住む70億人といわれる人々に、重要なメッセージを一斉に伝えたいとき、そして、実際に行動を起こしてもらうにはどうするか。
映画『フォーウェディング』や『ラブ・アクチュアリー』などラブコメ物の映画の脚本・監督で知られ、チャリティー団体「チルドレン・イン・ニード」の創立者でもあるリチャード・カーティスが、このために立ち上げたのが「プロジェクト・エブリワン(みんなのプロジェクト)」だ。
9月25~27日、ニューヨークの国連本部で開催される「国連持続可能な開発サミット」で193の加盟国の首脳が出席し、今後15年で達成するべき持続可能な開発目標17項目をグローバル・ゴールズとして採択するが、この目標を世界中の人に徹底周知させるのが「みんなのプロジェクト」の目的。プロジェクトの設立パートナーのひとつとなったのが米ゲッティ・イメージズ。同社のクリエイティブ部門の責任者ポール・フォスター氏に、プロジェクトについて、そしてビジュアルのトレンドについて、ロンドンオフィスで聞いた。
なお「グローバル・ゴールズ」のウェブサイト内の特設コーナーにゲッティ・イメージズが選んだ画像が掲載されている。
あらゆる手段でメッセージを拡げる
――「みんなのプロジェクト」とは?
9月26日から10月2日の7日間に、世界中の人に国連の開発目標の認知と取り組みを促す運動だ。
今月末に採択予定の持続可能な開発目標は17あり、貧困や飢餓に終止符を打つ、健康的な生活を確保し、福祉を推進する、ジェンダーの平等を達成する、気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取るなど(「ファクトシート」)。広くは3つにまとまると思う。ひとつは貧困と飢餓、2つ目は生活の質を上げること、それに気候温暖化への対応だ。
私たちは、この17項目について、9月26日から10月2日の7日間で地球上の70億人に周知させることを目標としている。
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