7日で70億人にメッセージを届けられるか

「持続可能な開発目標」を共有する取り組み

「みんなのプロジェクト」では、26日、ニューヨークのセントラル・パークで「グローバル・シティズン・フェスティバル」が開催され、コンサート(ビヨンセ、エド・シーラン、コールドプレイなどが参加)で開発目標の周知を行うほか、全世界の映画館では1分の広告動画(メイキングの動画)が同じ目的で上映される。世界各地のメディアを使ったり、町中にもポスターや広告塔が出る予定だ。携帯電話にテキストメッセージを送ったり、あらゆる手段でメッセージを広めたい。

ビジュアルは21世紀の新しい言語

――世界中のさまざまな人にメッセージを周知させるためのビジュアルを、どうやって選んだのか。

まず、対象としたのは2億枚の画像、動画クリップ、イラストだ。いろいろなトピックがあるが、たとえば教育だったら、文字どおりそのまま学校で撮影された写真を選んだ場合もあるし、想像力を使って、派生したイメージで撮られたものを選んだこともある。

あるトピックについてどんなビジュアルが喚起されるかをチームの中で議論した。国境を越えて多くの人が理解できるかどうか、を観点とした。ビジュアルは21世紀の新しい言語ともいえるだろう。

――どんな人が撮ったイメージを使ったのか。

該当するトピックが関連する地域にベースを置く写真家を使ったり、通常は報道写真を撮っている写真家、CGを組み入れて作品を作る写真家にも参加してもらった。

ひとつのパイをみんなで分ける(「持続可能な開発のための世界目標」から、ゲッティ・イメージズ)

――全員がプロの写真だろうか。

全員ではない。ゲッティ・イメージズは広告専門から報道写真家まで、さまざまなタイプのプロの写真家たちと契約を結んでいるが、クラウド・ソーシングも使っている。写真投稿サイト、フリッカーと提携しており、ここに写真を投稿する人(プロもいるとは思うが)の写真を使う場合もある。

――現在は誰もが携帯で簡単に写真を撮る時代だ。「自撮り=セルフィー」が大流行だ。これほど画像・映像氾濫する今、画像の意味は変わってきているのだろうか。

私が聞いたところによれば、去年1年間に撮影された写真の数は過去80年間に撮影された写真の数を超えたそうだ。結果的に、よい写真もあまりよくない写真もたくさん生み出されたのだと思う。

大きな変化は、数が増えたことよりも、撮影した写真を共有したいとみんなが思っている点だろう。イスラム教過激派組織「イスラム国」(IS)のメンバーも写真を共有しているぐらいなのだから。そういう時代には、どんな写真を人が見たいかも変わってくる。

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