大企業が続々参入 植物工場は儲かるか 3年間で工場の数は2倍以上に

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みらいの嶋村茂治社長は、「温度や二酸化炭素など、さまざまな要素の組み合わせによって、生育速度や野菜の重量が変わってくる。ハード(=設備)の部分以上に、ソフト(=栽培ノウハウ)が重要」と言う。みらいと同じく植物工場の設計、販売や運営サポートを手掛けるリバネスの塚田周平・地域開発事業部部長も「われわれも栽培ノウハウを作っている段階。顧客に完全なノウハウを伝えることは難しい」と話す。

作ることのできる品種も今のところ限られている。レタスならフリルレタスと呼ばれる、葉が広がった形状のものがほとんど。中身が球状に詰まっていて可食部分が多い結球レタスの栽培は、まだ難しい。

外食チェーンが本腰

参入する企業は今のところ、実験や企業の宣伝と位置づけて取り組んでいるところが多い。

サンドイッチチェーンを展開する日本サブウェイは10年に、政府の補助金を受け、東京・丸の内に植物工場を併設した店舗「野菜ラボ」を出店した。「店産店消」というコンセプトで、客席部分の中央に小型の植物工場ユニットを設置し、フリルレタスを育てている。工場の生産量は店舗で使用するレタスのわずか3~5%程度。採算は到底合わないが、「サブウェイが野菜に関心を持っているということをアピールしたい」(マーケティング本部・商品グループの岩崎麻佐子主任)。

 

 

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