惚れてしまうやろ!語り継ぎたい上司の言葉 その一言で100倍踏ん張れます

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そして、最後はこちらです。

これまた偉い人のスピーチでのお話です。なぜ外資系では偉い人が頻繁にスピーチするんでしょうか。そんなに言いたいことがあるんでしょうか。
ちなみにスピーチは事前に3回ぐらいリハーサルしてるって聞いたときには、

ほかにやることがあるんじゃないかな?

と思ったのですが、偉い人には偉い人の仕事があるんです。

ドライな外資のあったかい話

ともかく新しいCEOが就任して、その就任あいさつがあったとき、これまた質問コーナーがありました。ひとりの女性がCEOに

「あなたをドライブするものはなんですか」

と質問しました。

ドライブするものというのは、日本語で言えば「自分を突き動かすもの」といったところでしょうか。モチベーションというよりもうちょっと衝動的な原始的な欲求を意味します。

CEOはこう答えました。

チームメトを失望させたくない、自分自身に失望したくない。
ただそれだけのために仕事をしてきた」

それを聞いた私は驚きました。

チームメートを失望させたくない!? だと!?

私たちは日々、組織で仕事をしています。そしてもちろん同僚とチームとして働いていますが、仕事は仕事、会社の人は会社の人、そんなふうにドライに人間関係を区切ってる人も多いのではないでしょうか。

特に外資系では人間関係が希薄になって、チームワークという概念がどうも置き去りになってしまいます。

しかし、CEOは同僚を失望させないために、そして自分自身に失望しないために粉骨砕身働いてきたというのです。

ドライな環境であってもチームワークを忘れず、目標達成することが仲間との約束を守ることでもあり、自分自身との約束を守ることでもあるのです。

CEOの言葉を聞いたとき、私はたいへん感動しました。私もそう思えるような社内の人間関係を作ることが、いつかできるのでしょうか。

まあ、スピーチの練習を3回ぐらいしたんですから、この質問と回答も仕込みかもしれませんが……。

といったところで今日は失礼します☆

ずんずん キャリア・人間関係コーチ、コラムニスト

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ずんずん / zunzun

元外資系OL。大学卒業後、埼玉県にある日系事業会社に就職。激務の果てに「死ぬ前に丸の内OLになりたい」と転職活動を開始し、外資系投資銀行に採用される。さらにシンガポールの世界的IT系企業で働いたのち、帰国。著書にコミックエッセイ『外資系はつらいよ OLずんずんが見た資本主義帝国♪の全貌』『外資系OLは見た!世界一タフな職場を生き抜く人たちの仕事の習慣』(ともにKADOKAWA)『エリートに負けない仕事術』(大和書房)がある。

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