腎臓寿命を延ばす40~60代「年代別腎臓ケア」→「慢性腎臓病予備群」になる前にするべき習慣

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ここで、ちょっとショッキングな研究例をご紹介しましょう。

45歳以上の1/4は「慢性腎臓病予備群」になっている!

自治医科大学の黒尾誠教授は、45歳以上の健康な男女約300人を対象に血液検査を行って、腎機能低下の指標となる「FGF23」というホルモンの量を計測しました。FGF23はリンの摂取量が増えると警告信号のように分泌されるホルモンで、この値が異常ラインを超えると、5年後に腎不全になる確率が高まるとされているのです。

すると、なんと300人の被験者のうちの4分の1もの人が異常ラインを超えているという結果が出ました。被験者は全員自分の健康に自信を持っている人ばかりだったのに、4分の1の人の腎機能はすでに「慢性腎臓病予備群」というレベルのマズイ状態にまで低下していたというわけですね。

ですから、40代、50代の方は決して油断はできません。この研究で明らかになったように、「自分は健康に何の問題もない」と自負している人でも、ちゃんと調べてみたら「腎機能の低下がけっこう進んでいた」というケースが多いのです。ましてや、40代、50代でメタボや肥満、高血圧、糖尿病などがある人であれば、たとえ医師からは腎臓に関して何も指摘されていなかったにしても 「すでに腎機能低下はだいぶ進んできている」 と考えたほうがいいでしょう。

働き盛りの40代、50代の時期は、仕事が忙しく、ストレスも多く、何かと健康を崩しがちな時期です。すでにさまざまな生活習慣病を背負ってしまっている人も少なくないでしょう。

しかし、その割に自分の健康コンディションの悪化をあまり深刻に受け止めていない人が多いのです。忙しいのを理由に健康診断をすっぽかしていたり、健診で再検査や要治療の結果が出ているのに受診を先延ばしにしていたり……。みなさんの中にも心当たりがある方がいらっしゃるかもしれません。

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