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「いつの間にあちこち復活?」 大行列→次々撤退《クリスピー・クリーム・ドーナツ》が"大逆転した"現在…驚きの「行列のできない店」という戦略

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  • 岩崎 剛幸 経営コンサルタント/ムガマエ代表取締役社長
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「なんでクイーンズ伊勢丹にクリスピーが?」と首を傾げましたが、調べてみると、実はほかのスーパーにもクリスピーが広がり始めていることを知りました。

この取り組みは、まず東京・広尾の高級スーパー「NATIONAL AZABU」でテストされ、19年11月から本格展開を開始。筆者が見かけたのは、クイーンズ伊勢丹や明治屋、紀ノ国屋などの高級スーパーや、マルエツなどのスーパーへの展開を広げた頃でした。

「クイーンズ伊勢丹」にもクリスピー専用のキャビネット什器が置かれている(写真:筆者撮影)

ドーナツを製造するセントラルキッチンを東京都江東区新木場と大阪府茨木市に構え、店舗への供給だけでなく、卸売り販売の供給を強化する方向に舵を切ったのです。これが当たりました。

特に高級スーパーで買い物をする顧客特性は、良いものであればお金を出して購入する客層です。

スイーツを購入するのも、できれば良いものを買いたい。

その点、クリスピーであれば味のクオリティーをよく知っているし、最近のスーパーのスイーツと比べても高くない(オリジナル・グレーズドはテイクアウトで税込み1個216円、6個入り1188円)。ついで買いを促すのに絶好の単品となっているのです。

「GAP新宿店」に併設されたカフェにもクリスピーが!(写真:筆者撮影)

「クリスピーの卸売り」が世界的に拡大している

これは日本だけではなく、世界的に広げている取り組みです。

下図は、クリスピー社全社のエリア・チャネル別店舗の展開数です。アメリカ国内での展開が全体の半分以上と大きいのですが、最近は海外店舗や現地パートナーとの連携による出店も増えています。

チャネル別で一番多いのは、実は「DFD Doors」チャネルです。世界の店舗の実に87.9%がDFDなのです。

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【小型のキャビネット什器でコツコツ稼ぐ】

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