「いつの間にあちこち復活?」 大行列→次々撤退《クリスピー・クリーム・ドーナツ》が"大逆転した"現在…驚きの「行列のできない店」という戦略
この英断を先導してきた1人が現在の日本法人社長・若月貴子氏です。12年に管理本部長として入社した若月氏は「このまま手じまいして日本市場から撤退することも考えた」そうですが、せっかく10年間やってきたのだから、今後も20年、30年と日本で支持されるブランドを作り直そうと考えたのです。
そこで大きく2つの手を打ちました。
当時一番の課題は、既存店の売り上げアップ。入社した頃から既存店売り上げが減少を始めていたことに危機感を感じていた若月氏。そのためには経営資源の集中が必要と考え、地方店舗を閉鎖し、関東地区、名古屋、大阪といった大商圏の店舗に経営資源を集中することにしたのです。
目指したのは、「行列ができるドーナツ屋からの脱却だった」とメディアに語っています。16年ごろより動画によるスタッフトレーニングや、レシートを活用した顧客アンケートの実施、またUberと組んでデリバリーサービスを始めるなど、業績向上のための手を打ち始めました。
17年に若月氏が日本法人社長に就任して以降も、新規出店を抑え、従業員の接客サービス向上にさらに力を入れていきました。
また、ドーナツ製造の自動化を進め、生産性向上を実現するための作業効率化や人員配置の見直しなどにも着手しました。
その結果、既存店の業績が回復し、18年度には既存店売上高が増収に転じ、それ以降、コロナ禍を除いて基本的に増収増益基調を継続しています。
新規出店のほとんどは「テイクアウト専門店」
クリスピーの日本での展開は、下図の3つの段階に分けられます。

現在は再成長期に入っています。店舗数の増加傾向を見ると、以前の急拡大期以上に拡大していて「大丈夫か?」と心配にもなります。しかしその内容は、以前とはまるで異なります。


















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