ひとりで住む人の部屋と人生を紹介する連載「だから、ひとり暮らし」。今回話を聞いたのは、デザイナーで大学講師の有田昌史さんだ。
法律の仕事から29歳で転身し、デザインやアートの分野で歩んできた有田さんは、かつて家族と一軒家で暮らしていた。いまは、アトリエやセミナールームとしても使うこの部屋で、ひとり暮らしを楽しんでいる。目黒区にあるワンルーム、24㎡、家賃約11万円。
家族と暮らす時間を経て選び取った「ひとり」の暮らしから、人との距離のとり方や、感性を保つ工夫を見ていく。
子どもの頃の驚きを手放さない
カラフルで、配色に独自のリズムがある有田さんの部屋は、つい立ち寄ってみたくなる雑貨店のような、美意識の行き届いた空間だ。
有田さん自身がデザインしたテキスタイルや、さまざまなモチーフのオブジェ、ページをめくりたくなるアートブックが、壁や棚のそこかしこにレイアウトされている。
アイテムも色数も多いはずなのに、まったく雑多な印象がない。天体、旅、ファンタジー。そうしたモチーフがコーナーごとにゆるやかにつながり、部屋全体を見まわしたとき、ひとつのストーリーが立ち上がる。こういう部屋を「世界観がある」というのだろう。
月や星、宇宙のモチーフがそこかしこにあることを指摘すると、「子どもの頃から、天体が好きだったんですよ」と有田さんは言う。



















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