タピオカ、唐揚げの"次"になる…?「麻辣湯」の店が乱立する理由と、"ブームの終わり"がすでに始まっているかもしれないワケ

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おそらく、現在の麻辣湯ブームを直接作り上げたのはこの提携も大きいだろう。チーパオだけでみれば、その店舗数は21年が6店舗だったのに対し、現在は50店舗を超えている。5年ほどで8倍になっているのだ。

17年には、中国でチェーン展開していた「楊国福麻辣湯」も日本に上陸し、現在の麻辣湯ブームの元になるプレイヤーが出揃い始めた。

17年に日本上陸した「楊国福麻辣湯」(筆者撮影)
その他にも、様々な麻辣湯チェーンが誕生、拡大している(筆者撮影)

そうして撒かれた種が完全に華開いたのが、25年ということになるのだろう。

しかし、人気が出れば、店舗が増える。タピオカをはじめとして、飲食ではこの流れが起きやすい。

特に麻辣湯は、客が具材を選ぶための冷蔵庫が食材の冷蔵庫にもなっているから、その分だけスペースが節約しやすい。小さなスペースでも出店がしやすいのである。そのため、麻辣湯店の中には、かなり小さいスペースで営業している例もある。

さらに、麻辣湯の麺は多くが春雨であり、中華麺などに比べてその原価は安い。そのため、利益率が高く新規参入しやすい業態でもあるわけだ。
冒頭で書いた「唐揚げ店が麻辣湯店に」という光景は、こうした事情を背景に全国的に起こっている可能性が高い。

業界の首を絞めることにならないか

以上のように真面目に考えていくと、唐揚げ店がどんどん麻辣湯店に変わるのも納得である。小さなスペース、限られた厨房設備でも提供できることが強みだった唐揚げ以上に、麻辣湯は扱いやすいメニューなのだ(扱いやすい=美味しく作れる、というわけではない)。

こうしてどんどん参入が増えると、どのようなことがあるだろうか。まだ、麻辣湯では顕在化していないが、今後あり得そうなことを考えてみよう。

流行の初期は「需要があって出店する」わけだが、それが途中から「出せるから出す」「儲かりそうだから出す」が先に来てしまう。それによって、近いところで麻辣湯店がひしめいてしまい、業界全体で首を締め合うことになってしまう。いわゆる、「カニバリズム」というやつだ。実際、都心の主要駅の場合、すでに麻辣湯店が3~4店舗あるところも出てきている。

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