「『つみたてNISA』への誤解」「高齢者向け『プラチナNISA』には反対」 "みんなが勧めるNISA"の知っておくべき《いくつかの盲点》
今でもときどき「なぜ同じNISAで買えるものが違うのか」と問われることがある。私のあだ名が「つみたて王子」であるにもかかわらず、なぜ私の会社の商品が「つみたて投資枠で買えないのか」と批判されることもある(設定から日が浅いアクティブファンドであるため、現行のNISAのつみたて投資枠の条件に合わず購入できない。成長投資枠でのみ購入可能)。
あるいは成長投資枠という名前から、いまだに成長投資枠では積立投資ができないと誤解している人が少なくない(積立、一括、いずれかを選べる)。つみたて投資枠では、その名前に加えSNSの誤った情報から、S&P500や全世界株式といった商品しか買えないという誤解さえある。
枠の一本化は行われるべきだ。ただ、一本化に国が動き出すのは、もう少し先になるのではないか。
NISAによって個人の長期の資産形成がうまくなされると同時に、先に述べたように資本市場が潤い、優れた企業の成長が加速し、その結果、雇用の増加や賃金の上昇が生まれて内需が拡大するというサイクルを国が実感するときに、制度の大きな改善があるだろう。ISAのように、国はマクロで税収が増えればいいのだから。
現行NISAは急ピッチで設計された
とはいえ私自身は、枠の一本化を一刻も早く実現すべきと考えている。旧NISAの制度設計時から、私は一貫して制度はシンプルであるべきと訴えてきた。シンプルであればあるほど、世に浸透し裾野は広がっていく。
幸い、かつてと違って、日本の資産運用業界はかなり浄化された。それこそS&P500や全世界株式といった商品が主役を張っている時代なのだ。個人の長期の資産形成について一定程度の知識と理解は広がったと見なしていい。
従って、もはや制約を課すべきステージではない。 つみたて投資枠も成長投資枠もなく、何でもできるようにして、自由な選択肢を提示すべきだろう。
1人あたり1800万円という枠を大きくするのは、関係各所のさまざまな考えがあり、すぐさま行うのは難しいかもしれない。しかし一本化して分かりやすくするのは、それに比べればかなり難易度が低い。今こそNISAのひずみを正すときだ。


















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