これを防ぐ1つの手立てとしてエストロゲンというホルモンの補充療法があり、更年期以降も続けることをすすめています。この場合、年に1回乳がんの検査などが必要ですが、検査を定期的に受けることで乳がんの早期発見ができ、かえってメリットがあると考えてください。
ただし、乳がんの既往症や重篤な生活習慣病の人はホルモン補充療法ができません。その代わり、エストロゲンと似たような働きをする、大豆由来の「エクオール」を含むサプリメントの服用が推奨されます。
これは、大豆イソフラボンに含まれるダイゼインという成分を腸内細菌の代謝でエクオールに変換したもので、日本人の2人に1人はダイゼインをエクオールに変える腸内細菌をもっていないため、有効です。
納豆などの大豆製品を食べるのもいいのですが、科学的な根拠のあるサプリメントであれば、上手に取り入れることも健康管理になります。
閉経前後の更年期には、心身ともにトラブルに見舞われてつらい思いをした人も、60代ともなれば、ずいぶんと落ち着いた状態で過ごせるようになります。
ただ、生理のあった約40年間、女性ホルモンによって守られていた体のさまざまな機能は、閉経以降は急激に低下しており、体の内側では少なからず変化が起こっています。それは更年期がつらかった人もそうではなかった人も同じです。
例えば、コレステロール値や血圧が高くなる、骨量が少なくなる、などもその影響。まずはそういった変化があることを理解して、定期的な健診・検診を受けることが大切です。
一方で、血液検査などの結果が思わしくないからといって、「すぐに薬を飲まなくては」と考えるのは早計というもの。検査結果に問題があれば、医師はまず、生活の中でできる運動や食事の改善のアドバイスをして、経過観察をします。
それでも異常値が続く場合、初めて薬を処方します。これはさらに重篤な病気を予防するための処方です。
健診・検診で指摘される「なりやすい病気」に対しては、それぞれ対処法がはっきりしています。なので、ここで何か見つかったとしてもその対処法を実行するのみ。心配せず医師にお任せくださいね。
例えば、コレステロール値が高い数値だった場合、まずはその値を下げる食生活を意識します。


















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