老後の心と体の質を高める「検診・健診」の受け方――人気産婦人科医・高尾美穂さんが「歯や耳、目の定期検査も必要」とアドバイスする理由

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日常的には、何か不調を感じ、それが繰り返し起きるようなら、まずはクリニック(診療所)を受診します。

そのとき、おなかが痛い、便秘・下痢など胃や腸に問題がありそうなら消化器内科、咳や痰、気管支や肺に問題がありそうなら呼吸器内科、動悸や息切れなど心臓に問題がありそうなら循環器内科に行きたいところですが、クリニックの看板には「内科」とだけ書いてある場合が多いのです。

できればインターネットなどで調べて、そこの医師の専門分野を確認してから受診しましょう。

クリニックでは、初期レベルの検査ならたいていすぐに受けられます。再検査や精密検査の必要があれば、大病院への紹介状を書いてもらうことができます。

身近な場所にホームドクターをもつ

健康管理の基本は定期的な健診・検診ですが、もう1つ、ホームドクター(かかりつけ医)をもつことも大事です。

ホームドクターは女性の場合、閉経以降は婦人科医や内科医、持病があればその病気を診てくれる医師が適しています。何度か受診し、信頼できると思えるホームドクターに出会えるといいですね。

「自分の健康は自分で守る」という意識をもっていないと、ミドルエイジ(40代から50代半ば)に入って生活習慣病になったり、腎臓や肝臓の機能が落ちたりして、相当な医療費を使うことになります。

今後、日本の人口が減って医療費面でも若い世代が高齢者世代を支えきれなくなることは目に見えています。そういった意味でも、前向きに健康管理をしていただきたいのです。

その第一歩が定期的な健診・検診であり、具合が悪い時は気軽に相談できるホームドクターをもつことです。もし、何かの病気が発症したとしても、早めに手を打つことができれば、改善できる確率は断然高くなります。

おろそかになりがちな口腔ケアの重要性

歯の定期ケアで歯周病を予防

体のメンテナンスのなかで、おろそかになりがちなのが口腔ケアです。

毎日歯みがきをしていても必ず歯石はたまってくるので、定期的に除去したいものです。幸い、歯周病検査に伴う歯石除去は健康保険適用なので、3〜4カ月に一度は歯科を受診することをおすすめします。

歯石がたまると歯茎が炎症を起こし、歯周病になります。歯周病がひどくなると心筋梗塞、糖尿病、認知症などの引き金となり、全身に悪影響を及ぼしかねません。

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