老後の心と体の質を高める「検診・健診」の受け方――人気産婦人科医・高尾美穂さんが「歯や耳、目の定期検査も必要」とアドバイスする理由

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また、歯周病が進むと、歯がぐらぐらしてきて、抜歯することになります。そうなると、噛む力が弱まり、消化力も低下して、健康維持を妨げてしまいます。第一、よく噛めないと、食べる楽しみが半減します。

口腔内の衛生にも気を配りましょう。朝起きたらすぐに口をすすいでから、歯を磨きます。夜の間に乾燥し、細菌の侵入を防ぐ唾液が少なく、乾燥していますから、水分などを飲む前にうがいと歯磨きをしたいものです。歯と口腔は特に意識してメンテナンスしましょう。

視聴覚の衰えは早めに手を打つ

高齢になると弱くなるのが視聴覚です。

耳については、高音性難聴といって高い音域が聞こえづらくなります。聴力が落ちると相手の話が聞き取れず、会話が成立しなくなり、それが引きこもりやうつ、認知機能の低下につながります。

予防するには、イヤホンやヘッドホンで大音量の音を聞かないこと。耳の中の、音をキャッチする細胞が破壊され、回復が難しい難聴を引き起こします。

耳が聞こえにくいと感じたら、耳鼻科で聴力検査をし、自分に合った補聴器を使用するのがベスト。テレビを視聴する時は、手元で音量が大きくなるスピーカーを使い、声を聞き取りやすくするのもいいでしょう。

目に関して心配なのは、白内障と緑内障です。

白内障は、若いころに太陽を浴びすぎるとなりやすく、全体が白〜黄色っぽく見えて視力が落ちる病気です。これは、手術によってレンズの働きをする水晶体を取り換えることで治せます。

緑内障は、眼圧が上がることで起きる病気ですが、点眼薬をきちんと使えばある程度進行しないことがわかっています。

高齢になって視聴覚が衰えると不自由な思いをしなくてはなりません。どちらもまずは1年に一度は検査を受け、早めに対処することをおすすめします。

更年期以降の女性におすすめの健康管理

ホルモン補充療法やサプリでケアする手も

「更年期以降も、更年期障害で用いていたホルモン補充療法を続けていいの?」という質問をよくいただきます。答えは「はい」です。

更年期以降は、コレステロール値や中性脂肪、血圧の数値が高くなったり、血管弾力の低下が進み、動脈硬化をきたしやすくなったりします。問題なのは、これらはゆっくりと変化するため気づきにくいこと。

病気のサインが出たときには、かなり進んでいる場合があります。

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