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40代会社員を襲う「中年の危機」、転職する自信も余力もないのに"仕事のミス"が忘れられない…八方塞がりから抜け出す3つのテクニック

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  • 中島 美鈴 臨床心理士、公認心理師、心理学博士
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最近はため息ばかりのヒカルさんを見かねた妻が、あれこれ情報を集めては、ヒカルさんにすすめてくれます。

「これからはこの資格が学び直しにいいんですって」

「今のままでも十分やれているじゃない」

「あの会社は早期退職後の人材を募集しているらしいわよ」

このように妻がフォローしてくれるおかげでヒカルさんは助かっているのですが、自分が本当にしたいことがわからず、いつまでも行動できないのです。

純粋に「自分が好きで夢中になったもの」を見つめ直す

ヒカルさんは思い切って小学生ぐらいまで遡って、自分の「好きなこと」を探すことにしました。なんの利益も社会的地位にもとらわれずに、純粋に自分が好きで夢中になったものを見つめ直すのです。ヒカルさんは小学生の時から、面倒見のいいお兄ちゃんでした。幼い弟の面倒をよくみたり、洗濯物をたたんだりして、お母さんに「ありがとう」と言われるのが何よりうれしかったのです。そんな原点を見つけると、今の生活においてもヒカルさんは「ありがとう」と言われたい、と思うようになりました。

「自分が仕事でやりがいを感じるのは顧客や同僚から『ありがとう』と言われる時だなあ」

『会社でいちいち傷つかない 認知行動療法が教える、心を守り成果を出すための考え方と行動』(日経BP)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

ヒカルさんは相手から「ありがとう」を引き出すために「相手のニーズを汲み取る力」を鍛えてきたようです。まだ漠然とではありますが、人生の軸になる「好き」を見つけたヒカルさんです。

仕事のミスを反省し、取引先とのコミュニケーションを深めてニーズを汲み取った上で、プレゼンに備えるようにしたヒカルさん。次第にプレゼンの腕も磨かれていきました。

こんなに頑張れた背景には、休みの日の過ごし方が影響したといいます。多少落ち込んでいても、ルーティンであるサイクリングにはなるべく参加して、そのおかげでずいぶんリフレッシュできるようになり、睡眠もよく取れるようになったそうです。

また、仕事で失敗しても、自動思考にとらわれず、言葉で再定義して、ミスに対する反省はしても、必要以上に反芻して落ち込まないようにしました。

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