1人当たりGDP「2位→38位への転落」はいったいなぜなのか? 政策の失敗の責任を誰も取らない国・日本

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右下がり グラフ 貨幣
日本経済の停滞が続いたのは、どうしてでしょうか(写真:genzoh /PIXTA)
大手商社の調査部門で国際情勢に精通し、70カ国以上もの国々を実際に訪れてきた国際情勢アナリスト・武居秀典氏が、このほど『海外経験ゼロの私に、世界と経済をイチから教えてください!』を上梓した。
私たちが日々見聞きする情報は断片的で、この世界のことをわかっているようで、実はわかっていない。
特に若い人たちにこそ「世界を動かす見えないルール」の重要性を知ってほしいという武居氏に、20代のビジネスパーソンが率直な疑問をぶつけた。そのやりとりを、4回に分けて掲載しよう。
3回目となる今回のテーマは、「日本経済の停滞が長く続く理由」についてだ。

今、必要な思考力とは

――世界で起こっていることを、ある程度、理解したうえで日本について考える。今の日本人は、そういう力が足りないのでしょうか。

海外経験ゼロの私に、世界と経済をイチから教えてください!
『海外経験ゼロの私に、世界と経済をイチから教えてください!』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

そうですね。残念ながら、「広い視野から批判的・客観的に物事を考える能力」は低下しているような気がします。

要因はいろいろありますが、個人的に大きいと思っているのが、日本人の「お上意識」です。

何か決まったことに対して、「偉い人たちがそう考えたのだから」と無条件に、それも、きっちり真面目に従ってしまう。

権力を監視する役割を担っているはずのメディアも、その意味では、ほとんど機能していない。

そして監視の目がゆるければ、不適切な言動をした政治家も謝らないし、辞任もしない。

そして同じようなことが繰り返され、いつまでも問題が解決しない。政策のレビューも行われず、そうこうしているうちに、国の力がどんどん落ちていく。

お上に従うという気質は、国が上り調子のときはまだしも、誤った方向に進んでいるときには国民総出で国を崩壊させかねません。

これは、右派とか左派といったこと以前の、民主主義そのものの問題です。

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