翌朝起きると、ゼンさんとSさんはいませんでした。
「Sさんに島を案内するって、2人で出て行ったよ」
私より少し早く起きたミカンが言いました。ゼンさんの家に、ゼンさんと知り合ったばかりの人間が3人……。鍵もないし、あまり遠くに行かずに家の周辺を少し散歩させてもらいました。ゼンさんが「よくイノシシが来る」と言っていたあたり、ちょっとドキドキしながら歩きましたが、幸いエンカウントはしませんでした。
昼はゼンさんの広島風お好み焼き
ゼンさんたちが帰ってきて、お昼はゼンさんの本業である広島風お好み焼きをごちそうになることに。
「長年研究したんだよ。世界一うまい広島風お好み焼きだよ」
ゼンさんは手慣れた手つきで鉄板の上に千切りキャベツを人数分、山盛りに盛り付けていきました。その上に豚肉が乗せられていき、その上には小麦粉を溶いたものの薄焼きがフタのようにかぶさります。
同時に別の鉄板では焼きそば、目玉焼きがじゅうじゅうと5人分焼かれました。それぞれをこんもりした山に合わせ、1つずつ丸い鉄板によそってソース、青のり、ゴマ、ネギをかけて完成です。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら