「うわー、めちゃくちゃ柔らかい!」
「こんなおいしい牛肉、久しぶりに食べた!」
口にした順に、感嘆の声が上がりました。次の1切れも薬味のわさびを使ったり新鮮なレモンを絞ったりして、あっという間に皆、平らげてしまいました。
「それじゃあ、鍋持ってくるよ」
と、ゼンさんが台所から大きな土鍋を持ってきて、テーブルの上のコンロに乗せました。鍋はエビや鱈などの海鮮、野菜でいっぱいです。
お腹がいっぱいになったところで…
ポン酢に、さらにカットした橙(だいだい)を絞ったものをつけだれにしていただきましたが、これもとてもおいしく、どんどん鍋の嵩(かさ)が減っていきました。
中の具がきれいになくなると、残ったスープでゼンさんが雑炊を作ってくれました。これも完食。
食事が一通り終わっても、スタートが早かったので、まだ夜の8時前です。私が持って来た手土産のお酒もカラになり、ゼンさんは冷蔵庫からビールを持って来たり、私に新しいカクテルを作ってくれたりしていましたが、
「皆さん、ちょっと太鼓叩いてみない?」
ふと思いついたように、提案してきました。太鼓?
「俺、太鼓教えてるんだよ。家の中、1つは太鼓部屋だから」


















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