私立より国立の方が有利? 自称進学校の「国公立至上主義」に令和の高校生はうんざりも、あながち「時代遅れ」と言い切れないワケ

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さて、いろんなメリットについてお話ししてきましたが、そのうえで質問者さんの「数学が苦手だから私立志望にする」という判断はどうなのか、ということについてもお話しさせてください。僕、ここについては、少し冷静に考えてみてほしいと思います。

文系で数学が得意ではない人は、正直かなり多いです。というか基本的に数学苦手な人ばっかりです。実際に指導していても、「文系で数学が得意です」という人の方が珍しいくらい。

つまり、数学が苦手だという点に関しては、ほとんどの文系受験生が同じスタートラインに立っているということです。大事なのは、苦手かどうかではなく、その苦手な科目とどう向き合うか、どこまで逃げずに取り組むかです。

もちろん、私立大学志望そのものが悪いわけではありません。学びたい分野が私立大学にしかなかったり、受験方式が自分に合っていたり、大学の教育内容や校風に強い魅力を感じていたりするのであれば、私立大学を選ぶのはとても自然な選択です。

ただ、「しんどそうだから」「苦手だから」という理由だけで選択肢を狭めてしまうのは、少しもったいないとも感じます。

進路選択で重要なことは…

進路選択は、「どちらが楽か」を決める作業ではありません。「どちらを選んだ方が、あとで納得できるか」を考える作業です。数学が苦手であっても、それでも国公立大学を目指す意味があるのか、一度きちんと考えてみる。そのうえで、「やっぱり私立大学の方が自分には合っている」と判断できたなら、それは逃げではなく、立派な選択です。

大切なのは、考えずに方向転換することではなく、考え抜いたうえで選ぶことです。今の段階で国公立大学のメリットとデメリットを整理し、自分なりに納得できる判断をすること自体が、進路選択の良い練習になるはずです。ぜひ、悩んでみてください。

西岡壱誠氏
にしおか・いっせい/1996年生まれ。東京大学受験3年目に独自の勉強法を開発、成績を急上昇させ合格。2020年に教育系ベンチャーのカルペ・ディエムを設立。高校生に思考法・勉強法を教え、教師に指導法のコンサルティングを行う。著書に『東大読書』など多数(撮影:尾形文繁)
受験勉強や、子どもへの教育など、西岡壱誠さんへの質問を募集しています。こちらの応募フォームからご応募ください。
西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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