私立より国立の方が有利? 自称進学校の「国公立至上主義」に令和の高校生はうんざりも、あながち「時代遅れ」と言い切れないワケ

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とはいえ、なぜ多くの学校が国公立大学を勧めるのか、という理由も一度きちんと整理してみる価値はあると思います。僕の話を聞いて、それでも私立が合っているということであればそう選択すればいいと思うので、先に国公立大学のメリットについてお話しさせてください。

国公立大学のメリット3つ

国公立大学の大きな特徴の1つは、学生数が比較的少なく、少人数で学べる環境が整っていることです。私立大学のように1つの授業に何百人も集まるケースに比べると、国公立大学ではゼミや演習の規模が小さく、教員との距離が近い傾向があります。

質問がしやすかったり、議論に参加しやすかったりする環境は、「自分で考えたい」「学びを深めたい」と思っている人にとっては大きなメリットになります。私立大学は人数が多いのでいろんな人と絡めますが、逆にだからこそ教員との距離は遠い傾向もあります。

授業を受けて終わりではなく、考えること自体が学びの中心になる点は、国公立大学ならではの魅力だと言えるでしょう。

もう1つ見落とされがちですが、国公立大学は国や公共機関との結びつきが強いという特徴もあります。国公立大学の教員の中には、官庁や公的機関で実際に働いた経験を持つ人や、制度設計や政策立案に関わってきた人が少なくありません。そのため、教科書に書いてある理論だけでなく、「実際の社会ではどう使われているのか」「現場では何が起きているのか」といった話を直接聞ける機会が多くなります。

これは在学中にはあまり意識されないかもしれませんが、社会に出た後で「あの話はこういう意味だったのか」と効いてくることが多い部分です。

さらに現実的な話として、経済的な負担の軽さも国公立大学のメリットです。家庭の状況は人それぞれですが、一般的に国公立大学の学費は私立大学よりも抑えられています。

奨学金を借りずに済む、あるいは借りるとしても金額を小さくできることは、卒業後の進路選択の自由度にも影響します。受験の段階では見えにくいですが、長い目で見ると決して無視できない要素です。

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