「成績ずっと上昇」している受験生ほど "実は危険"な訳 「成績が上がったり、下がったりしている受験生」とどちらが合格しやすいか

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西岡壱誠 東大 ドラゴン桜
(漫画:©︎三田紀房/コルク)
記憶力や論理的思考力・説明力、抽象的な思考能力など、「頭がいい」といわれる人の特徴になるような能力というのは、先天的に決められている部分があり、後天的に獲得している能力は少ないと考える人が多いのではないでしょうか。
その考えを否定するのが、偏差値35から東大合格を果たした西岡壱誠氏です。漫画『ドラゴン桜2』(講談社)編集担当の西岡氏は、小学校、中学校では成績が振るわず、高校入学時に東大に合格するなんて誰も思っていなかったような人が、一念発起して勉強し、偏差値を一気に上げて合格するという「リアルドラゴン桜」な実例を集めて全国いろんな学校に教育実践を行う「チームドラゴン桜」を作っています。
そこで集まった知見を基に、後天的に身につけられる「東大に合格できるくらい頭をよくするテクニック」を伝授するこの連載。連載を再構成し、加筆修正を加えた『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』が1月29日に発売されました。連載第184回は、成績が順調に伸びている生徒の落とし穴についてお話しします。

順調に成績上がる生徒には落とし穴も

『なぜか目標達成する人が頑張る前にやっていること』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら

みなさんは、順調に成績が上がり続けている受験生と、上がったり下がったりを繰り返している受験生、どちらのほうが合格しやすいと思いますか?

多くの人は、特に東大生と聞くと「順調に成績が上がり続けて合格している」というイメージを持つと思いますが、意外にもそんなことはありません。

「高1の模試でスランプを経験した」とか「高2のときに英語がまったく上がらずに苦しんだ」、「高3になって最初の模試で数学の点数が下がって焦った」など、成績が上がったり下がったりを繰り返している受験生のほうが合格しているのです。

逆に、コツコツ堅実に成績が上がり続けている受験生は、東大本番で今一歩及ばずに不合格になってしまうことも多いです。

なぜ、「順調な受験生ほど危険」なのか?このメカニズムについて、漫画『ドラゴン桜』では次のように説明されています。これは、10日間の勉強合宿を行っている最中の2日目に生徒が挫折してしまった場面です。

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