長びく鼻水や咳…それ、風邪じゃない可能性も。意外と知らない「冬に増えるダニ被害」の対策と治し方――「放置するとQOLが低下」と医師が忠告
アレルギーは患者のQOL(生活の質)を損ない、睡眠の質や学校や仕事でのパフォーマンスに悪影響を及ぼす。
2005年にスペインで行われた大規模なアレルギー調査によると、アレルギー患者のQOLは、一般市民の下位25パーセンタイルに入ったという。これは100人の市民を「健康で毎日が充実している順」に並べたとき、患者は下から25番目という低い順位に入ることを意味する。
学業・労働生産性への影響による社会的負荷も甚大である。
前出の研究と関連調査によれば、直近3カ月の間に61%の患者が家庭医を受診し、この間の平均受診回数は2.1回に上った。また、患者の6%が疾患による欠勤を経験しており、欠勤期間の平均はなんと15.6日にも及んだ。
学生337人を対象とした集団調査でも、過去1年間に平均8就学日(8日間)を失ったという結果が報告されている。
ハウスダストが原因かもと思ったら?
では、どうすればいいのか。まずは診断が大事だ。正確な状況を把握しなければ、適切に対応できない。今の時期に風邪が長引く人には、クリニック を受診することをお勧めしたい。
ハウスダストアレルギーの診断は、自覚症状と血液検査で行われる。まず自覚症状だが、大人と子どもでは若干異なる。
大人はアレルギー性鼻炎として、くしゃみや透明な鼻水、鼻閉が持続し、起床時や掃除、布団の扱っているときに悪化しやすい。睡眠障害や集中力低下、喘息や副鼻腔炎を伴うこともある。
一方、子どもは鼻をこする行動や口呼吸が目立ち、睡眠や学習への影響が問題となる。乳幼児では繰り返す中耳炎として気づかれることもある。
乳幼児は中耳と鼻咽頭をつなぐ耳管の機能が未発達で、鼻咽頭の炎症が簡単に中耳に及ぶためだ。聴力低下につながりやすいし、前述したように、将来の喘息発症リスクを高めることがわかっており、保護者は注意したほうがいいだろう。
血液検査では「血清特異的IgE抗体検査」が行われる。ヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニに対する特異的抗体が確認されれば、ハウスダストアレルギーと診断される。
正確を期すために、専門施設では皮膚検査(プリックテスト)や鼻汁好酸球検査などが追加されることもあるが、一般のクリニックでそこまでやることは少ない。



















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