長びく鼻水や咳…それ、風邪じゃない可能性も。意外と知らない「冬に増えるダニ被害」の対策と治し方――「放置するとQOLが低下」と医師が忠告

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患者さんを診察するうえで 最も重要なのはヤケヒョウヒダニやコナヒョウヒダニなどのヒョウヒダニ(写真。※外部配信先では閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)である。

顕微鏡で拡大したダニとハウスダスト(写真:buru/PIXTA)

ヒョウヒダニの体長は約0.4ミリと、肉眼では確認できない。ヒトの角質を餌にし、高温多湿な環境を好み、寝具やカーペット、布製家具に多く生息する。

人を刺すこともせず、寄生もしないが、ふんや死骸が強力なアレルゲンとなり、吸い入むことによりアレルギー性鼻炎や気管支喘息を引き起こす。特に、幼少期の曝露は、成長したあとに小児喘息および成人発症の喘息のリスクを高めることが知られている。

冬に症状が悪化しやすい理由

本来、ハウスダストアレルギーは通年性の疾患だが、日本では秋から冬にかけて症状が悪化しやすい。

夏の高温多湿の環境で増殖したダニが秋になって死に、その死骸やふんが乾燥して、空気中に舞いやすくなるためである。夏はダニの数自体は多いものの、湿度が高く、死骸やふんが飛散しにくいため、症状は意外と目立ちにくい。

冬は、さらに環境が悪化する。

暖房を使用するため換気が不足しがちになり、室内にハウスダストが滞留しやすいからだ。布団やカーペットの使用頻度が高まることも、アレルゲンにさらされる機会を増やす要因となる。

まさに今の時期、朝の起床時や掃除中、あるいは布団に入ると症状が出る場合、またこうした症状が屋内で特に強くなる場合は、ハウスダストアレルギーを強く疑うべきである。冒頭の患者さんも、「先週、押し入れの掃除をしてから、症状が悪化した」と言う。

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