結局、私は予約していた北朝鮮に近づくクルーズ船に乗るなど、昼メシを抜いて市内観光を楽しんだ。そして迎えた18時頃、夜ご飯を食べるために大宝山という店を目指して約3キロ、徒歩で移動しようと思ったのだが……。歩き始めてすぐに、飲食店の窓ガラス越しに、緑色の瓶に入った北朝鮮ビールを飲んでいる人の姿が目に入ってきた。その店には4〜5組ほどお客さんが座っていたが、全員が緑色の瓶ビールを飲んでいる。え、これってもしかして……。
人生は経験の合計だ。私は勢いよく、運命の扉を開けた。
「北朝鮮レストラン」で北朝鮮従業員に話しかけてみた
店に入ると40代くらいの女性店員さんが「ニイハオ」と近づいてきた。私は翻訳アプリを使って「この店で北朝鮮料理は食べられますか?」と質問した。その女性は笑顔で頷きながら、店の壁に貼られていたメニュー表を指さしてくれた。
私はスマホで「あなたは北朝鮮の人ですか?」と質問してみた。その女性は自身のスマホを取り出し、「私は中国人です」「だけど働いている人のほとんどは北朝鮮人です」「店や料理の写真は撮っていいけど、彼女たちの写真は撮らないで」と教えてくれた。



















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