中国ではグーグルマップが正常に機能しないケースが多いので、私は中国発祥の旅行会社『トリップドットコム』アプリの地図を頼りに、まずは柳京飯店を目指した。が、店の前には白色のテープが張られていた。どうにもこの店は、現在閉店しているようだ(翌日に訪れた際も閉まっていた)。
私は柳京飯店から100メートルも離れていない場所にある、平壌高麗飯店に入ることにした。が、入り口前では男性スタッフが三脚と工具を使い、店の改修作業を行っていた。もしかして今日は休業日なのだろうか。確認しようと思い店の中に入ると、下は黒色のスラックス。上に灰色っぽいフリースを着た、女性スタッフが近寄ってきた。
事前情報から考えて、この女性がおそらく北朝鮮人であることはすぐにわかった。人生で初めて北朝鮮人を見た、私の素直な印象は「昭和の美人って感じだな」だ。顔立ちは韓国系だが、黒髪で、メイクや眉毛の形など、どことなく日本の昭和感がある。
私は英語で「オープン?」と聞いてみた。しかし、どうやら英語がまったくわからないようだ。その女性は困ったような顔で、首を傾げていた。作業をしていた男性が私の存在に気づき、やや強い口調で、中国語で何かを伝えてきた。おそらく「今日はやってない」と言ったことを教えてくれたのだと思う。
まじかよ…。丹東市にある北朝鮮レストランの意外な店舗数
大変お恥ずかしいことに、私は丹東市にある北朝鮮レストランの情報を、前述した2店舗分しか調べていなかった。これらのレストランは翌日に再挑戦するとして、どこか今日、ほかに営業している店はないだろうか……。
私は店の外にいたデリバリー配達員の男性に、翻訳アプリを使って「北朝鮮料理を食べれる店を知ってますか?」と質問してみた。その人は、「ローソンの隣にある」「松濤園」「今日は定休日」「明日は営業している」と教えてくれた。
通行人の中国人男性にも同じような質問をしてみた。その人からは「大宝山がオススメ」「あなたは日本人? それとも韓国人?」「中国語が話せないと入れないかもしれない」と教えてくれた。



















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