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「地方民が憧れたサブカル誌」「ヴィレヴァンでよく見かけた」 "平成"をつぶさに記録してきた、伝説の雑誌『東京グラフィティ』その後の意外な姿

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  • 霜田 明寛 ライター/「チェリー」編集長
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しかし、社長の返事は「趣味では続けさせられない」という明確な「NO」。

「趣味でやるものに魂は乗せられないはずだから、やるなら利益を出せ、と。引き受けてくれる法人を探すか、会社を引き継ぐに値するお金を提示するかの2択を迫られました」

仲野さんはこの言葉を受けて、約半年間奔走する。そして、出資してくれる同志を見つけ、『東京グラフィティ』を引き継ぐことになった。たった2人でのリ・スタートだ。

巣鴨に出向いて撮影したスナップ。素敵なファッションのシニアたちをたくさん記録した(写真:東京グラフィティ)

『東京グラフィティ』は、平成を知る「歴史的資料」

「紙の復活はすぐには難しい。20年分のアーカイブがあるので、まずはそれをInstagramやX、Threadsなどの公式SNSに載せています。反応は上々で『平成ってこういう人いたよね!』と楽しんでくれるようなニーズを感じます。

われわれの強みは、街の中にいる『一般の方』の記録を多く残していること。それもファッション誌のスナップとは違い、飛び抜けておしゃれな人だけが登場しているわけではありません。巣鴨のおじいちゃん、おばあちゃんもいれば、ギャルもいるし、秋葉原のオタクの方々もいる。

派手さよりもリアルさを大事にしてきたので、『東京グラフィティ』を見ると、平成がどういう時代で、どういう人が生きていたのかということがわかるんです。ある意味、歴史的資料だなと」

たしかに、04年から約20年間の時代の記録という意味で、平成から令和初期を跨いだ貴重なアーカイブだ。これほどまでに市井の人たちを記録した媒体はあっただろうか。

一方で、時代の移り変わりとともにコンプライアンスは厳しくなっている。一般の方の写真がSNSに上がることで意図していない反応を生むこともありうる。

市井の人々の姿や、その生活の記録は、『東京グラフィティ』が蓄積してきた貴重なアーカイブだ(写真:東京グラフィティ)

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【バズることを恐れている】

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