価格高騰の金で「買い取り」トラブル 大手チェーン店に「してやられた?」 基準不明確で不安の声も
「18Kと刻印のある指輪と、プラチナ素材と思われる指輪の2点の買い取りをお願いしました。査定が終わると『合わせて4万2000円です』と告げられ、詳しい内訳が説明されないまま、買い取りをお願いしてしまいました」
これは、SNSに寄せられた大手買い取りチェーンについての一例である。
「店頭では金の指輪は8グラム、プラチナの指輪は9グラムと言われました。
しかし、自宅に戻ってから相場を調べてみると、8グラムの18金で約12万8000円、9グラムのプラチナ(Pt800)で約6万7000円ほどの価値があるようで、合計で約19万5000円相当になる計算です。
実際の買い取り金額との差を考えると、安く買い取られてしまった気がします。これは買い取り専門店に“してやられた”ということなのでしょうか?」
金や金貨、アクセサリーといった貴金属や宝飾品、中古カメラや時計、ブランド品などを取り扱う買い取り専門店。駅前やテレビCMなどでよく見かけるが、SNSやインターネットの掲示板には、「想定より低い査定額を提示された」という声が相次いでいる。
買い取りという仕組み
2025年、金相場は60%も高騰した。田中貴金属によると、現在の金価格は1グラム2万4000円台。高値で推移するなか、「たんすの肥やし」だったお宝をお金に換えたいという人も多いだろう。
しかし、査定の基準が不明確で、どのように買い取り価格が決まるのか理解できないという不安を感じる消費者も多いという。


















