60代の男性が1人暮らしをする4LDKの部屋。玄関からすでに入るのが困難な状況だ(写真:筆者撮影)
60代の男性が1人で暮らしていたのは、4LDKのゴミ屋敷だった。廊下の先にはかつて家族4人が暮らした空間が広がっているが、現在は堆積したゴミによって扉は簡単に開かない。訳あってゴミを出せなくなり、ゴミ屋敷化してしまったという……。
本連載では、さまざまな事情を抱え「ゴミ屋敷」となってしまった家に暮らす人たちの“孤独”と、片付けの先に見いだした“希望”に焦点をあてる。
「床が消えた」地層のようなゴミの山
大阪府某所の閑静な住宅街。総戸数400戸近い大規模な分譲マンションの一角に、その部屋はあった。同社代表の二見文直氏とトラックに乗り込み、高速を走らせながら現場に向かった。
インターホンを押し、扉が開くと、そこで待っていたのは依頼主である60代の男性だった。玄関のドアが開いた瞬間、視界に入ってきたのは床ではなく、膝下くらいの高さまで折り重なった、地層のようなゴミの山だった。
玄関のドアを開けると、依頼人が中にいた。ゴミが地層のようになっているのがわかる(写真:筆者撮影)
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