なお、同行した台湾の友人が好きなメニューは温玉ぶっかけうどん(溫玉濃湯烏龍麵)。「お昼とか時間が無い時にも美味しいものが食べられて良い」とのこと。広告代理店勤めのキャリアウーマンにもぴったりだ。
日系チェーンが生む「食の混ざり合う現場」
トマトスープと聞いて、台湾のイメージが湧かない人も多いと思う。トマトを使った料理はなんとなくヨーロッパや中南米に多そうなイメージで、伝統的な和食にトマトが登場することがないことから、アジア料理と結びつかないかもしれない。
ただ、台湾では地元料理で割とトマトが使われている例がある。台湾でのトマト伝来は17世紀ごろと言われており、それから多少時間が経って19世紀以降には料理に本格利用されたといわれている。
現に、台湾の名物麵料理の一つ「牛肉麺」には、一つのジャンルとして「番茄牛肉麺」(=トマト牛肉麺)があり、行列のできる人気店も存在している。また、いろんな食堂で番茄炒蛋(トマトと玉子の炒め物)を見ることもあって、まぎれもないローカル料理の一角にトマトがいる。
こうやって食文化が混じりあっていく素敵な現場を目の当たりにできることも、海外展開の日系チェーン店の魅力だろう。これから寒くなってくる時期。台湾にも短い冬が来る。台湾出張のお供に温かいトマトうどんはどうだろう。再見!
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