「ラーメン1杯290円」で49年…24時間いつも満席「街の日常を支える一杯」を提供するローカルチェーンが明かす《値上げしない覚悟》と効率の極意

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堅粕店と中洲川端店
年中無休の24時間営業は堅粕店と川端店の2店舗(筆者撮影)

1分32秒で出てくるラーメン

引き戸を引いて店に入ると「いらっしゃいませー」と元気な声が響く。横に長い店内は、厨房から真っ直ぐに伸びる通路を囲むコの字型のカウンター席が26席並ぶ。お昼のピークを過ぎた15時過ぎの店内にも、10名ほどの客がいた。

細長いコの字型のカウンター席
細長いコの字型のカウンター席(筆者撮影)

入り口の券売機に1000円札を入れる。堅粕店の店長・山中さんによると、人気のトッピングは「煮たまご(120円)」や「チャーシュー(100円)」とのこと。

券売機
入り口すぐにある券売機(筆者撮影)

博多ラーメン290円のボタンを押し、トッピングにきくらげ具50円、おつまみに酢もやし130円を追加。全部で470円。ワンコインで遅めのランチだ。

食券
財布に小銭しかなくても食べられる手軽さがありがたい(筆者撮影)


セルフの水とレンゲを準備して席に着くとスタッフが食券を取りに来てくれる。「麺の硬さは?」と聞かれ、「普通で」と答える。水を飲んでひと息つくと、酢もやしときくらげ具が運ばれてきた。

酢もやし
シャキシャキと食べ応えのある「酢もやし(130円)」でお口さっぱり(筆者撮影)

そして1分32秒後、「ラーメンです」。

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