さて、「路面電車の街」「カープの街」として広島を紹介したが、じつは「バスの街」でもある。同市内には12社ものバス事業者がひしめいており、100万都市の「足」として機能している。
「TBS NEWS DIG」の記事によると、2022年時点で市内中心部を通る相生通りには1日3000便を超えるバスが運行しており、「八丁堀」と名前につくバス停が10個以上も密集していた。
そうした市内を走る膨大なバス路線のハブとして存在するのが、今回訪問するフードコートのある広島バスセンターである。
現在の広島バスセンターができたのは、1974年のこと。その前に、50年代には当時から問題化していた「停留所多すぎ問題」がきっかけとなって前身のターミナルが完成していた。ただ、あまりのニーズをさばききれず、近隣にあった旧広島市民球場で試合がある日などは特に混雑したという。
そこで、バスのターミナルだけでなく、百貨店などもまとまった「広島センタービル」としてオープンし、当時は中国地方で最大規模のビルとして話題を呼んだという。
百貨店とバスターミナルがつながる、不思議な空間
そんな広島バスセンターにバスマチFOOD HALLができたのは2018年。公式Webサイトを見ると「好きなときに」「好きなものを」「好きなだけ」というコンセプトを打ち出すとともに、地元企業が展開するメニューをアピールしている。
実際に行ってみよう。広島市内の中心地にあるバスセンターは地下街「シャレオ」とも直結している。道路から上階に上がると、バスマチFOOD HALLがあるフロアである。



















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