時にレストランであり、喫茶店であり、高齢者の集会所にもなる「フードコート」。その姿は雲のように移り変わりが激しく、楽しみ方は無限大。例えるなら「市井の人々のオアシス」だ。
本連載では、そんな摩訶不思議・千変万化な「フードコート」を巡り、記録しながら、魅力や楽しみ方を提唱していく。
今回は、横浜駅西口にある大規模ショッピングセンター「ジョイナス」内の一角「FOOD&TIME ISETAN YOKOHAMA」を構成するフードコートを訪問する。
名実ともに神奈川県の中心地であり、東京に近いながら独自の文化圏を築く横浜の玄関口として知られる横浜駅だが、果たして伊勢丹のフードコートとはどのようなものか。「日本のサグラダ・ファミリア」とも呼ばれる駅周辺を歩きながら、探っていこう。
もはや本家超え? 「日本のサグラダ・ファミリア」
横浜駅は、一部では日本のサグラダ・ファミリアと呼ばれるほどに長い工事が続いてきた。スペインの本家サグラダ・ファミリアは1882年に着工し、2026年に完成予定とされる一方、解釈にもよるが、横浜駅のほうが工事が長引いているといえなくもない。
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