窪田:大規模なプロジェクトも手がけていらっしゃるのですね。予算も大きなものになりそうです。
酒向:予算は莫大でしたね(笑)。そして、「お金がないから、まねできない」といった声も出てきたので、今は予算をかけない取り組みを実践しています。練馬区の大泉学園通りをヘルシーロードとして活用しながら、私たちが新設した病院を中心に、まちの変化を促しています。真っ暗だったエリアにカフェやコンビニができて、少しずつ明るくなってきました。
また、40年には地下鉄大江戸線が延伸され、病院の近くに大泉学園町駅という駅ができる予定です。今までは陸の孤島のような立地でしたが、そうなれば中心市街地に変わり、さらなる活性化も期待できます。そのとき私は80歳ですから、そこからさらに23年間は大江戸線を使って、103歳までおじいちゃん先生として回診するというプランです。
「かっこいい超高齢者」像も確立していきたい
窪田:駅のエスカレーターも使わずに、ですね(笑)。
酒向:そうですね(笑)。今はまだ世界でも日本でも、「かっこいい高齢者」というモデルが表象されていないと思います。だから憧れる80歳や100歳の像があまり浮かばないですよね。私はその点も変えていきたい。
まちづくりもそうですが、自分がやりたいことを考えて勝手にでも発信していると、だんだん現実になってくると感じています。「筋肉革命」の延長として、次はかっこいい超高齢者をみんなで認め合うようなイベントも作っていけたらいいですね。
(構成:鈴木絢子)
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酒向 正春
医療法人社団健育会 ねりま健育会病院 院長・ライフサポートねりま管理者
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さこう まさはる / Masaharu Sakoh
1961年愛媛県宇和島市生まれ。医学博士。日本リハビリテーション医学会・脳神経外科学会・脳卒中学会・認知症学会専門医。愛媛大学医学部卒業後、同大学脳神経外科教室に入局して1987年に脳神経外科となる。デンマーク国立オーフス大学で脳科学とリハビリテーション医学の連携を学び、2004年に脳リハビリテーション医に転向。同年に初台リハビリテーション病院で脳卒中診療科長を、2012年に世田谷記念病院副院長および回復期リハビリテーションセンター長を歴任。2017年3月から現職に。近年は自治体とも協力し、リハビリや認知症予防にも効果的なまちづくりにも取り組んでいる。近著に『筋肉革命95:何歳からでも実現できる95歳で当たり前に歩いて楽しむ人生を』(日刊現代)がある。
窪田 良
医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO
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くぼた りょう / Ryo Kubota
慶應義塾大学医学部卒業。慶應大医学部客員教授、米NASA HRP研究代表者、米シンクタンクNBR理事などを歴任。虎の門病院勤務を経て米ワシントン大学助教授。2002年創薬ベンチャー・アキュセラを創業。2016年窪田製薬ホールディングスを設立し、本社を日本に移転。アキュセラを完全子会社とし、東証マザーズに再上場。「エミクススタト塩酸塩」においてスターガルト病および糖尿病網膜症への適応を目指し、米FDAからの研究費を獲得し研究開発を進めているほか、在宅医療モニタリングデバイスや、ウェアラブル近視デバイスの研究開発を行っている。
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