50歳以降の「面倒くさい」は認知症につながる危険なサイン。80歳、100歳でも「格好いい超高齢者」になれるはず

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窪田:健康でハッピーな人生を歩むためには、精神のほうも鍛えていかなければいけませんね。現役で医療の現場に立ち続けることは、やはり先生にとっては大切なことですか?

酒向:そうですね。私の場合はとくに、医師の仕事が本当に好きで、楽しいのです。脳卒中を専門とする脳外科医としてキャリアをスタートさせましたが、そこにプラスする形でリハビリ医になり、この11年は認知症の専門医としても患者さんと向き合っています。

脳卒中、とくに脳梗塞の治療は時間との戦いで、「Time is Brain」という言葉もあるほど。こうした感覚を持って、スピーディーにいい手術をするのも医師の道の一つですが、転身してからは看取りなども行うようになり、「どうやって人生を楽しみ、そして、立派に終えるか」を考えるのもとても大事なことだと思うようになりました。そのためには、肉体とメンタルの両方を鍛えることが欠かせません。

50歳以降の「面倒くさい」に要注意

窪田:私も、肉体とメンタルのバランスは非常に大事だと思います。デンマークのコペンハーゲンで行われた有名な調査で、どんなスポーツをしている人が長生きするかを調べたものがありましたが、いい結果が出たのはテニスだったんですよね。

ラケットなど道具を使うこと、頭を使いながら動くこと、そして人とコミュニケーションを取りながら進める競技であることなどが理由だとされました。私自身もテニスを続けているので、ちょっと手前味噌のような話になりますが(笑)。

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酒向:仲間がいることは大きいですね。ジムで一人、黙々とトレーニングを続けることができるのは、せいぜい50歳ぐらいまで。それ以上の年齢になると、一人でやることが面倒になって続かなくなることが多いのです。

気をつけたいのは、「面倒くさい」と感じるのも認知症へのサインだということ。50歳ごろからいろいろなことを面倒がり出して、20年かけて徐々に脳が変性し、70歳でMCIから認知症へと進んでいくのです。だから「面倒くさい」は危ないサインだと思ってください。

私が推奨しているのは、マンツーマンのパーソナルジムではなく、1対3や1対5などの小さなグループでトレーニングする、交流のあるジムです。

一緒にやっている仲間とコミュニケーションをとって切磋琢磨しつつ、おだててもらいながらゆっくりと取り組む。「ガチ」でやる方とゆったりやる方が交じっていいのです。これは50歳以上の年齢の人が健康でいるために、効果的な鍛え方です。

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