「酒+脂肪+糖質」でトリプルダメージ。年末の暴飲暴食から"肝臓と膵臓を守る"コツ。「やってしまった」翌日はどう過ごす?【医師が解説】

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アルコールに種類ごとの“健康的な差”はなく、ビール(5%)なら500mL缶1本で約20g、日本酒なら1合で約23g、ワインならボトル3分の1で約30gが目安です。

また、脂肪肝や肝臓の数値であるγ-GTPが高いと指摘された人(基準値は50U/L以下)、これまでに膵炎にかかったことがある人は、これよりずっと少ない量でも臓器に障害が及ぶことがあります。

アルコールと一緒に、高脂肪・高糖質の料理やデザートが重なると、肝臓と膵臓の負担は一気に跳ね上がります。

例えば、鶏の唐揚げやポテトフライ、天ぷらなどの揚げ物、ピザやパスタ、2次会のラーメン、締めの甘いデザートなら、“脂肪+糖+アルコール”のトリプルダメージです。

飲み会の席では、これらの代わりに枝豆や冷奴、海藻サラダなど食物繊維の多いメニューを「最初の一皿」として摂りましょう。これをルーティン化しておくと、アルコールの吸収もゆるやかになり、肝臓や膵臓への刺激も和らぎます。

コース料理では刺身や焼きとり、だし巻き卵、野菜や魚介類、鶏肉の入った寄せ鍋など、低脂肪・高タンパクが多いものをチョイスしましょう。幹事さんの腕の見せどころです。

また、ノンアル飲料中心の飲み会や、短時間・少人数の会食、ゲーム性のある交流など、“飲まずに場を楽しませる”策をレパートリー化しておくのもいいでしょう。

自分の「危険サイン」を点検

そして、次の表にあるような飲み方はNGです。複数当てはまる場合、肝臓や膵臓にとってはかなり危険ゾーン。心当たりがあれば、すぐにやめたほうがいいでしょう(※外部配信先では図表を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

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