プレイングマネジャーが管理職として成功する条件 外資系マネジャーが説く「リーダーシップの本質」とは
しかし「私たち」という仲間意識(同視点とも表現できそうだ)が前提としてあるなら、必然的に共感が生まれることになる。
また、「皆さん」という言葉にも注意すべきだという。
この最後の部分は、とても重要なポイントではないだろうか。リーダーシップについて考えるときには、とかく「大きなことをやろう」と思ってしまいたくなるものだ。もちろんそれも無駄ではないだろうが、まず先に重視すべきは、「日常的で、小さなリーダーシップ」であるはずだ。
同じ目線で同じものを見る
部下は上司の日常を、細かく見ているものだ。そして、さりげない行動や気遣いが、上司に対するイメージを決定づけもするだろう。だからこそ、“同じ目線で同じものを見ている”感覚も忘れるべきではない。
この点については、著者も次のように述べている。
たしかに、こういう大前提がないと、上司は無意識のうちに「自分のほうを見てくれ」というオーラを出してしまうかもしれない。すると部下は、上司のほうばかりを意識して仕事をするようになるだろう。
それでは、心地よい関係性を築くことが難しくなっても当然だ。また、これは上司と部下だけでなく、人間関係全般にもあてはまることであると解釈することもできる。つまり、「相手の立場になってみる」ことはやはり大切なのだ。



















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