「朝起きられない!」→「目覚ましのスヌーズ繰り返し」は逆効果! 睡眠専門医に聞く"悩み相談"、「睡眠の質をアップしたい」への回答は?

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いびきに限らず、ご家族の睡眠中の様子が気になるときは、まずはご本人に気になる点を伝えたうえで、一緒に改善方法を考えてください。

それでも解決が難しく、一緒に眠るのがつらいと感じる場合には、布団や寝室を一時的に別にするのも方法のひとつです。

最近では、お互いの眠りの質や生活リズムを尊重して、寝室を分ける夫婦も増えています。安心して眠れる環境づくりは、ご自身の健康はもちろん、夫婦関係をよりよく保つためにも大切です。

絶対起きる!「目覚ましのかけ方」

【相談】ベストな「目覚ましのかけ方」を教えてください。
 ↓
【答え】「予告アラーム」「メインアラーム」「保険アラーム」の3回がベストです。

 

たとえば午前7時に起きたいときは、次のようにセットしてみてください。

①予告アラーム起床の15〜20分前(午前6時40〜45分ごろ)にセットします。

「そろそろ起きる時間だよ」と脳に知らせる予告の役割を果たします。

②メインアラーム本当に起きたい時間(午前7時ちょうど)にセットします。しっかりした音で、ここで必ず起きるつもりで。

③保険アラームメインの5分後(午前7時5分)に1回だけセットします。これ以上は鳴らさないのがポイントです。

スヌーズ機能で5〜10分おきに何度も鳴らすのは、実は逆効果です。眠りが細切れになって、かえって寝起きのだるさ(睡眠慣性)が強くなります。

日本の大学生を対象にした研究でも、スヌーズを繰り返すと起床後の眠気や疲労感が強まることが報告されています。予告アラームとメインアラームの間を15〜20分あけると、浅い眠りのタイミングで目覚める確率が高まり、比較的楽に起きられます。

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最後の「保険」は1回だけにして、スヌーズ多用の習慣は卒業しましょう。理想的な目覚ましのかけ方は、時間だけでなく、睡眠のリズムや脳の覚醒の仕組みを味方につけることが大切です。

そして、もう一つ大切なポイント。朝起きるときにアラームがどうしても必要になるのは、実は睡眠不足がたまっているサインかもしれません。普段から十分に睡眠を確保できていれば、目覚ましが鳴る前に自然に目が覚めることも多いはずです。

アラームの工夫とあわせて、睡眠時間そのものも見直してみてくださいね。

 

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「夜中に目が覚めてしまう」「寝つきが悪い」ーー。睡眠専門医が教える「ぐっすり」眠る方法。"プチ夜ふかし"がいい、ってどういうこと?

渥美 正彦 睡眠専門医、上島医院院長

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あつみ・まさひこ / Masahiko Atsumi

1997年大阪市立大学医学部卒業。上島医院院長。睡眠専門医、精神科専門医。

2017年よりYouTubeチャンネル「睡眠専門医渥美正彦」を開設。睡眠障害、不眠症、うつ病、双極性障害(双極症・躁うつ病)などの【そこが知りたかった!】を情報発信。

日本人の睡眠時間を1時間のばし、心の病気で命を絶つ人を10分の1に減らすことを目指す。

著書に、『睡眠専門医が教える!子供が朝起きなくなったときに、親子で読む本』(セルバ出版)、『子どもの発達障害がよくなる睡眠の教科書』(マキノ出版)がある。

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