「夜中何度も目が覚める」「熟眠感がない」「起床時に倦怠感がある」など、あまりにも自分の睡眠の質が悪いと感じている場合には、食事を見直してみることをおすすめしています。
朝食を抜いたり、夜遅い時間の夕食や夜食が続くと、脳と腸の体内時計がずれてしまい、脳は寝る準備をしているのに腸は起きて働き始める、という「内的脱同調」が起こります。
結果として、深い眠りが減り、睡眠の質が低下してしまいます。朝食をとり、夕食を就寝の3時間前までに済ませるだけで、睡眠の質が改善したという研究結果もあります。食事のタイミングはそれだけ重要なのです。
ショートスリーパーには「なれません」
「ショートスリーパー」とは、1日6時間未満の睡眠で、日中眠気を感じず、認知機能の低下もなく、心身共に健康な状態を維持できる人のことです。
しかし、実際にこの体質を持つ人はごく稀で、成人の約1%未満と推測されています。この体質は特定の遺伝子変異(DEC2やADRB1など)で決まることも多く、訓練や習慣で「ショートスリーパー」になることはできません。
「自称ショートスリーパー」の人の多くは、実際には慢性的な睡眠不足に陥っている可能性が高いです。眠気を感じにくく、自覚症状がないために「自分は短い睡眠で大丈夫」と思い込んでいるだけで、体には負担がかかり続けていることも少なくありません。



















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