「朝起きられない!」→「目覚ましのスヌーズ繰り返し」は逆効果! 睡眠専門医に聞く"悩み相談"、「睡眠の質をアップしたい」への回答は?

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起きられない男性
目覚ましを何回鳴らしても起きられない。そんな時はどうすればいいのでしょう?(画像:C-geo / PIXTA)
現代人にとって睡眠に関する悩みは尽きません。YouTube登録者数が16.5万人と大人気の睡眠専門医・渥美正彦さんのもとにも、数多くの悩みが寄せられていると言います。そこで渥美さんの著書『ぐっすり! 1万人を治療した専門医が教える最強の睡眠メソッド』より一部を抜粋し、本記事ではよくある睡眠の悩みについて答えた渥美さんのアドバイスをご紹介します。
【あわせて読む↓↓】
睡眠不足が認知症と死亡リスクを高める! 《"自称ショートスリーパー"は慢性的な睡眠不足なだけ》長生きしたいなら「7時間寝る」がいい理由

「夜中に目が覚めてしまう」「寝つきが悪い」ーー。睡眠専門医が教える「ぐっすり」眠る方法。"プチ夜ふかし"がいい、ってどういうこと?

とにかく「睡眠時間を確保する!」​

【相談】睡眠の質をアップしたいのですが、どうしたらいいですか?
 ↓
【答え】まずは「質より量」を重視しましょう。

「睡眠の質を上げたい」というご相談をよくいただきます。

今のあなたの状態にもよりますが、多くの日本人にとってまず大切なのは、質より量です。OECD(経済協力開発機構)をはじめとする多数の機関の調査で、日本人の平均睡眠時間が世界一短いことがわかっています。多くの日本人は慢性的な睡眠不足に陥っているのです。

日本人を対象とした研究では、睡眠時間が短くなるほど、「質が悪い」と感じやすくなることが報告されており、「睡眠の質を改善したい」と感じたときにも、まずは量を確保することが大切です。

十分な睡眠時間を確保できていないと、いくら睡眠の質を工夫しても、体や脳の回復効果が不十分になり、健康リスクを高めます。

その結果、心身の合併症を抱えてしまうと、それ自体が睡眠の質を悪化させてしまいます。1日7時間前後の睡眠をとっている人が最も健康リスクが低いこともいくつかの研究で示されています。

以上の点からも、まず第一にすべきことは、自分に必要な睡眠時間を確保することです。食事のタイミングに要注意必要な睡眠時間は人それぞれ違いますが、7~9時間程度は眠りたいところです。

できるだけ平日からしっかり睡眠時間を確保して、週末にまとめて寝だめをする生活からは卒業しましょう。

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